それは、どうしても手に入れたいもので、「どこかから仕入れられるんじゃないかな?」と思ってみては、ずっと遠くまで出かけてみたり、「時間をかければ育てられるのかな?」と、ひらめいては温めてみのですが、ついに手に入れることはできませんでした。
それは、「あの人にはあって、私にはないもの」と思い込んでしまうので、それさえ手に入れば、私にだって、なんでもできるような気がするもの。でも、わかったんです。本当は、どこにもないんです。もしかしたら誰一人として、持っていないかもしれません。だから探すものでもないし、ないからといって悲しまなくていいんです。
それは何かというと「自信」です。つい「あの人にはある」ようにみえてしまうので、比較の中で「自分にはない」と感じていただけのことなのです。実は「自信」なんて架空のもので、みんなでつくりあげたファンタジーなのです。だから「自信をもって」とか「堂々と」なんて言われたって、はじめっからないんだから、困ってしまいますよね。
でも、あの人は「自信がある」ようにみえてしまうのは事実です。ではどうして、あの人は「自信がある」ように思わせてしまうのでしょうか? その人の発言や行動は、いつも必ず正解なのでしょうか?。いいえ、そんなはずはありません。この世の中に唯一の正解なんてものなんてありません。
もしかすると「自信がある」ようにみえても、その人の発言は、正解でもなければ、聞いた人から反対されることかもしれません。それでも、あの人から「自信がある」ように感じてしまうのは、それは「自分で出した答え」を発言しているからです。あらゆる本を読んだり、勉強したりして、手に入れた答えを言っているから、自信があるように見えるのです。
ですから、どうか「自信」なんてものを探さないで下さい。そんなものは最初っからないのです。もし見つけるとすれば、それは「自分で出した答え」です。そして、その発言ができたとき、「あの人は自信がある人なんだな」と思われるのです。