先日、お昼のテレビ番組で
スープストックトーキョーが
紹介されていました。
「新しいスープの紹介かな?」
くらいに思って観ていたのですが、
公開していたのは、
「話し方」の秘伝のスープ
だったのです。
きっと、みんな好きですよね ^ ^
私も大好きです。
いつ入っても
いつ食べても裏切らない
あの美味しさ。
私にとって、
時間がない時に駆け込み、
一息ついた時にも駆け込んでしまう
街中にあるキッチン。
たとえ食べられなくても
看板を見るだけで
美味しい気分になるから
不思議です。
そんなスーブスットクトーキョーの本社を
ぐいぐいカメラが入っていました。
取材は続きます。
・メニューの開発はどんな人が担当してるの?
・季節に合わせたメニュー作りの極意とは。
・自宅でもできるスープの元の作り方
私は嬉しくなって、
夢中になってメモをとりました。
「なるほど、昆布を水に漬けておくのね」
「山芋のスープ美味しそう」
「野菜の切れ端、これだってスープの元になるんだ」
・・・なんて思いながら。
でも、私のメモする手は止まりました。
それは、美味しさの秘密が
意外なところにあったからです。
スーブの素材でも
スープのレシピでもありません。
「絵本の読み聞かせ」
に美味しさがあったのです。
スープストックトーキョーでは、
入社面接の時、「絵本の朗読」があって
入ってからは「絵本の読み聞かせ」の研修が
あるんですって (*’O’*)!
そして思い出したんです。
だから私は買ったんだ!ってことを。
それは去年のクリスマスイブのこと。
出かけた先の大阪・梅田の地下街で
お土産用のケーキを探していたはずなのに、
なぜかスープを買っていたという珍事がありました。
クリスマス・イブ ふらりとケーキを探していると、
スープストックの店員さんが通路に出て、
試食のスープを配ってくれました。
そして差し出されたのが、定番の
「オマール海老のビスク」
http://www.soup-stock-tokyo.com/
定番なのに、いただいたことありませんでした。
口にすると、骨髄まで染みる美味しさなんですね。
初めて知りました。
そして、そこから始まる店員さんの
「オマール海老ビスク物語」が美味しかったんです。
photo by 「ハレタル」ママ時間からわたし時間へトリップより
「どうして美味しいのか」
「どこにこだわっているのか」
「日もちは、どれくらいなのか」
「苦手な人もいる」
「お正月に喜ばれている」
そんなお話を温かく聞かせてもらい
気がつけば大きなサイズのものを買っていました。
ケーキなんかもういいやって感じです。
もうね、なんていうか自然だったんですよ。
「買ってねー」光線
「買え買え」の圧力
なんて、全然なかったんです。
番組を見ながら、
どうしてあの時、私はケーキではなく
スープストック・トーキョーを買ったのか
わかった気がしました。
まさか接客のベースが
「絵本の朗読」にあったなんて
驚かされるばかりです。
もちろん買った理由は
スーブが「美味しい」からです。
でも、ケーキを探す私の足を止めたのは
店員さんが語る
「スープの美味しさ物語」
を味わったから。
私は番組を見終えてから
「話し方レッスン」の内容を
見直すことにしました。
「発声よ」
「滑舌よ」
「抑揚よ」
と語っていました。
もちろん、どれも大切なスキルですが
「絵本の読み聞かせ」を通して
自然な表現力を身につけることこそ大切。
美味しさって、
「会話」の中にもあるんですね。
スープだけじゃない。
会話だって美味しい。
そんな話し方の「秘伝のスープ」
教えていただきました。