〜 話す前に「書きだす」 〜
どんなことでも始める前には “準備” をします。話し方のレッスンを始める前にも準備が必要です。
特別な準備ではなく「書くこと」を行います。そして「書く」ということが「見極める」ことに繋がるということを学んでいきます。
誰にでも経験があるかと思いますが、その場の雰囲気に流されることってありますよね?
私は元々は流されやすいタイプでしたが
「コストコに行こう」
「バーベキューに行こう」
「で、次はいつ会う?」など
会う人ごとに、たくさんのお誘いを受けていましたし”合わせてついて行って”いました。
誘われるということは悪いことではないのですが、それらはあくまで”相手の要望“。
本当にあなたがやりたいことと一致していますか?
一つ一つのお誘いを受けるのか。もしくはお断りするのか。
あなたはどのように判断していますか?
誘ってくれる人が自分にとって大切な人かどうかという「好き・嫌い」でしょうか?
それとも、誘ってくれるイベント(内容)の「好き・嫌い」でしょうか?
判断はそれぞれだと思いますが、気をつけたいのは「その場のノリ」で決めるということです。
あなたが自信を持って「それで良い」と思うのならば何も問題はないのですが、
もし「嫌だけど合わせている」「断りきれない」などであれば、二度と取り返すことのできない人生の貴重な「時間」。その舵取りくらいは自分で出来るようにしておきたいものです。
私がその「合わせる」性格を変えることができたのは “自分の予定を書き出す” ようになったからです。
その時々の “自分の意思” を 書くということで “見えるもの” に変えることができ、それを目にすることで自分の意思をしっかりと意識することが出来るようになります。
こうすれば自分のスケジュールの主導権は自分にあり「その場のノリ」に流されにくくなっていきます。
さらにもう一つ、メリットがあります。
書こうとすることで「自分はどのように時間を使いたいのか?」というを “自分の時間をデザイン” することができるようになります。
自分の時間をデザインすることは「自分はどのような道に進みたいのか?」ということを意識することに繋がり、自分自身を理解することに繋がっていきます。
自分自身を理解することは「想いを乗せて話す」というSpeakpotの話し方レッスンでは一番重要な要素です。
話し方レッスンというと「滑舌」や「発声」を思い浮かべる方が多いと思います。
ところがSpeakpotでは「話す」ということの本質と向き合うレッスンが中心となります。
そのため、まず「ご自身がどのような人生を送りたいのか」そのために「どのような時間を増やしたいのか」ということを”書く”ことから始めていくのです。
あなたの “人生計画を書く” ことで “在りたい自分” を意識し、それを達成するのに不要なものから予定をブロックするのです。
お誘いをお断りすることになったとしても、そんなあなたの言葉には「説得力」があります。それは「滑舌」や「発声」などを鍛えても、生み出せない力だと感じています。
“アーチェリー”という弓で矢を射て的を狙う競技がありますが、弓を放つ瞬間に1ミリずれるだけで、70メートル先の的では10センチ以上ずれてしまうそうです。
会話も似たような性質を持っています。
ほんの一言の”発信の仕方”が違うだけで、相手の “理解の仕方” にも大きなズレが生じていきます。
さらには人生という長い期間においては “一瞬の判断” “その時の会話の進め方” 一つで “自分の向かう方向” “着地する場所” にもっと大きな違いが出てくるはずです。
私はよく “人が良すぎる人” と言う表現をしますが “人が良すぎる人” つまり “人に優しい人” ほど、相手に引っ張られ、自分の意思を後回しにして相手に合わせる傾向があります。
気付けば思いがけない方向にいってしまい、後悔することにならないよう”自分の思いを書き出しておく” ことを強くおすすめします。
自分が向かうべき道、自分が向かいたい道は、自分だけが知っています。
それは自分自身の人生という船の舵取りは、自分にしかできないということです。
舵を取った方向こそ “運命の道” 。
自分が向かいたい “運命の道”に入るためには、自分の意思を強く意識すること。そのためにも「会話」が始まる前に「書き出す」ことを習慣づけていきましょう。